手書き文字を自動でデジタル化する、と聞くと、ぱっと思い浮かぶのはモレスキンのスマートライティングセット。
専用のノートと専用のペンを使うことで、手書き文字をリアルタイムにデジタル化してくれるツールです。
様々なデジタルツールが活躍する時代ですが、今なお手書きには手書きの魅力やメリットがありますよね。文具好きな私もやっぱり手書きのほうが好き。仕事のときはノートにメモを取っていますが、ノートはあまり持ち歩きたくないし、あとから検索するのにはやっぱりデジタルのほうが便利だったりします。
ご紹介する『Bamboo Slate』も同様の機能を持ったデジアナ混合の新ツール。
今回サンプルをお借りさせていただきましたので、使用感や使い方をご紹介していきたいと思います!
Bamboo Slateの使用感レビュー!ワンタッチで簡単にアナログ→デジタルへ
ご紹介するのはこちら。
ペンタブレット等のデジタル製品を製作しているワコムさんの「Bamboo Slate」という商品。冒頭に記載したとおり、手書き文字を簡単にデジタル化することができるスマートパッドです。
Bamboo Slateのセット内容
△サンプルをお借りさせていただきましたので、早速使ってみたいと思います!
△中身はすごくシンプル。スマートパッド本体と、それに装着されたレポート用紙。書き込み用のペンと、充電ケーブル。それに説明書です。
本体はA4サイズとA5サイズが用意されています。お借りしたのはA5サイズですね。
まずはペアリング
Bamboo Slateは手書き文字をデジタル化するツール。そのため、まずは本体とデジタル機器をペアリングする必要があります。
私はiPhoneとペアリングしてみました。
Wacom Inkspace App
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル
価格:無料

△アプリを起動すると、ペアリングの説明が始まります。と言っても、アプリを起動した状態で、Bamboo Slate本体の電源を入れるだけなので簡単です。
△スマートパッド本体にボタンがあり、これを長押しすると電源がオンになります。自動で検知してペアリングしてくれます。これだけでペアリングは完了。
Bamboo Slateの使い方
ペアリング後の使い方も極めてシンプルで簡単。
△電源がオンになっていると緑色のランプが点灯します。この状態で文字やイラストなどを記入します。
△カキカキ。記入が終わったら、あとはボタンを押すだけ。
△書き込みが認識されると、緑だったランプが青に変わります。この状態でボタンを押すと…

△アプリのほうに記入した文字がデジタル化されて飛んできます。超カンタン!
追加で文字を書いたときは?
△文字を記入して一度ボタンを押してデータを送信したあと、同じ用紙に追加で文字を書いた場合はどうなるでしょうか。先ほど記入したところに追記し、ボタンを押してみました。
△すると、追記した部分のみ別のデータとして送信されてきました。更新があった部分が読み取られて、別データになるわけですね。
複数のデータをアプリで結合
飛んできたデータは、アプリのほうで結合・分割が可能です。
△先ほど飛ばした2つのデータ。これをまとめてみます。

△アプリ画面の左上のボタンをタップすると複数選択モードになりますので、結合したいデータを選択し、右上の結合ボタンを押すだけ!

△2つのデータが1つに結合されました。
結合したデータをアプリで分割

△結合したデータを再度分割することも可能です。データ画面の右上の編集をタップ。

△分割をタップ!
△すると、スライドバーが表示されます。これがすごく面白い。
△単純に結合したデータを分割するのではなく、タイムライン形式で細かく分割位置を指定できるのです。スライドバーを動かして分割したい位置を指定することができます。
アプリ内で追記も可能
△アプリ内でデータに文字等を書き込むことも可能です。ただ、スマホ画面では小さくて現実的ではないですね。タブレット端末とペアリングしている場合は有効活用できそうです。
データは画像やPDFに
△デジタル化されたデータは
- 画像形式
- PNG形式
- PDF形式
- WILL形式(ワコム独自のデータ方式)
- Ink to Text(手書き文字をテキスト化)
でエクスポートが可能です。
画像はそのままEvernoteなどに取り込むことができるので、普段利用しているツールで保存できます。
文具好きが望むこと
さて。最近この手のデジアナ混合ツールがちょこちょこと出てきています。アナログなものをデジタル化し、デジタルのメリットも享受しよう、という考えですね。
このBAMBOOも同様のものなのですが、文具好きとして言いたいことがあります。
それは、「文具好きはペンや紙質にこだわって商品を選んでいるから、デジアナツールのターゲットとして文具愛好者を取り込みたいのであれば、文具の質にこだわってほしい」ということ。
△BAMBOOは、本体のスマートパッドと専用ペンを使ってアナログ文字をデータ化するものです。ペンは専用のものを使う必要があります。
BAMBOOのペンは比較的シンプルな形状をした油性ボールペン。書き心地はぬるぬるした感じで、私は嫌いではありません。ただ、最近の流行りはこのヌルっと感ではなく、サラサラスルスルした書き心地ですよね。書き心地の好みは分かれるかもしれません。
油性ボールペンなので当然インクが無くなったらリフィル交換が必要です。リフィルは専用のものが3本1,080円で販売されています。1本あたり350円くらい。ちょっと高いですね…。
なお、リフィル自体は4C規格のようなのですが、メーカーとしては「互換性があるとは言えない」とのこと。材質等によってペンセンサーの妨げになってしまうこともあるようで、他リフィルで使う場合は自己責任。他リフィルを使うと保証対象外になるそうです。
セットするレポート用紙は専用のものでなくてもOK。市販品で代用ができます。
トリまとめ
アナログ→デジタルの変換というのはいろいろとツールがありますが、だいぶ完成系に近づいてきている印象があります。
文具好きとしては、先に記載したとおり、やっぱりペンそのもののデザインや書き心地にもこだわってほしいところ。いつか市販のボールペンに装着するだけでデジタル化できるようなガジェットが出てくるといいなぁ。
それでは。こっこ(@cocco00)でした!